トゲトゲが特徴のサボテンは、簡単で育てやすいため観葉植物としても人気です。
意外に知らない人も多いですが、サボテンには花が咲く種類があるのをご存知でしょうか?
ここでは、綺麗な花が咲くサボテンの種類と、その育て方をたっぷりとご紹介します!
サボテンの特徴
刺さると痛そうなトゲが特徴のサボテンは、他の植物と比べて乾燥につよく、水やりの手間がかからないので、観葉植物として大変人気があります。
サボテンには、たくさん種類があり、花が咲くものや形状や大きさ、その特徴も様々です。ここでは、花が咲くサボテンにスポットを当て、その種類と育て方のポイントをご紹介します。
まずは、サボテンの特徴から見ていきましょう。
サボテンはサボテン科の総称
サボテンはサボテン科に属する植物の総称です。花屋さんの他、ホームセンターやネット通販、小さなものでは100均でも手軽に購入することができます。
他の多肉植物をサボテンと勘違いして育てている人もいますが、サボテン科以外のものをサボテンと呼ぶのは誤りです。
サボテンは多肉植物
サボテンのほとんどが乾燥に強い多肉植物です。原産国は、アメリカ、メキシコ、中米で、乾燥した砂漠や、雨の少ない土地でも生育できるよう、茎、根に水と栄養分を蓄えることができます。
サボテンの魅力でもあるトゲは、水分の蒸発を減らすため、葉がトゲに変化したと言われています。また、トゲがあることで光を錯乱させ、直接茎に日光があたらないよう温度調節の役割を果たしています。
サボテンは種類が豊富
サボテンにはたくさんの種類があり、花が咲くもの、トゲの有無、形状も丸型や柱状のものや、大きさも様々です。見た目のバリエーションが豊富なので、色んな種類を育てて楽しむことができます。
その種類は、は約5000種類以上にものぼると言われており、今も尚、品種改良され新しい種類が増え続けています。
花が咲くサボテンの種類
サボテン中には花が咲くものもあります。サボテンに花が咲くことを知らない人は意外と多く、なかなかイメージできない人もいるでしょう。次は、花が咲くサボテンの種類と特徴をご紹介します。
花が咲くサボテンは多くある
花が咲くサボテンは多くあり、小さな可愛い花を咲かせるものから、大きくて色鮮やかな咲かせるものまで様々です。
花が咲くサボテンは「花サボテン」と呼ばれ、観葉植物やガーデニングとして大変人気があります。花サボテンの中でも、花が咲きやすい種類のものをいくつか見てみていきましょう。
花サボテンの種類①シャコバサボテン
シャコバサボテンは、赤やピンク、白、オレンジなど品種により色鮮やかな花を咲かせます。
サボテンは乾燥した地域で生育することが多いですが、このシャコバサボテンは、霧の多い森林に生えています。
開花時期は10~1月頃の冬で、この花が咲く時期から別名「クリスマスカクタス」とも呼ばれています。育て方も簡単なので、ガーデニング初心者にもおすすめです。
花サボテンの種類②短毛丸
短毛丸(タンゲマル)は、名前の通りトゲが短いことが特徴のサボテンです。最初は丸い球形ですが、成長すると細長くなり、開花時期の5月~10月には白い大きな花を咲かせます。
花の大きさは直径10cmほどあり、とても見応えがあります。高温多湿が向いているので、梅雨のある日本の気候に適しています。
花サボテンの種類③金松玉
金松玉(キンショウギョク)は、花だけでなく赤い実がなるサボテンです。10cm程の細長い茎がいくつも重なるように生えているのが特徴で、開花時期の冬から春頃には、クリーム色の花を咲かせます。
小さい花なので花姿は地味ですが、赤い実がとても可愛いです。この赤い実ですが、種子を採取できるだではなく、なんと食べることもできるようです。
コンパクトで育てやすく、100均などでも売られています。花が咲くことを知らずに購入し、花が咲き赤い実がなってビックリする人も多いです。
花サボテンの種類④鳥羽玉
サボテンと言えば、トゲがあることをイメージすることが多いですが、トゲがないサボテンもあります。この烏羽玉(ウバタマ)という種類は、トゲの代わりに白い綿毛を生やします。
小さな球状のサボテンで、開花時期の夏頃になると、頭頂部付近にちょこんと薄いピンク色の花を咲かせます。見た目が可愛らしく、観賞用としても人気が高いサボテンです。
花サボテンの種類⑤花盛丸
花盛丸(カセイマル)は、高温多湿の日本の気候に適したサボテンです。栽培も簡単で小さなうちは球状ですが、成長するにつれ柱状に変化します。
開花時期は春~初夏頃で、その長く伸びた細長い花茎の先に、白く大きな花を咲かせます。姿は通常の平凡なサボテンですが、夜なりパッと大きな花が咲いてビックリする人も多いです。
翌日の昼頃までが見頃で、その後は花びらの先端から萎れてきます。よく注意していないと見逃してしまう花なので注意しましょう。
花サボテンの種類⑥緋花玉
緋花玉(ヒカダマ)は、サボテンを販売している園芸店なら、必ず置いてあるといっていいほどポピュラーなサボテンです。球形の茎にコブがあり、凹んだ部分から数本の棘を放射状に生やします。
開花時期は春から秋頃で、真っ赤な花を次々と咲かせてくれるので、長い間楽しむことができます。
耐寒性が強く、とても育てやすいので初心者にもおすすめです。鮮やかな真っ赤な花は見映えも良く、ギフトとしても喜ばれます。
花サボテンの育て方
花サボテンは耐寒性や乾燥に強く、水やりにも手間がかからずポイントさえ抑えれば、誰でも簡単に育てることができます。
ここからは、花サボテンの育て方をご紹介します。自分で育てたサボテンに、パッと花が咲いた時は喜びもひとしおでしょう。
100均でもサボテンが買える
花サボテンは、ダイソーやセリアなどの100均ショップでも手軽に購入できます。100均のサボテンは、ミニサイズが中心で、育てやすいものが多いです。
100均のサボテンでもしっかり成長します。長く育てたいのであれば、折を見て大きな鉢に植え替えてあげましょう。
育て方①土
サボテンは湿気が多いと根腐れを起こしやすくなってしまいます。サボテンを育てる土は、通気性が良く、排水性が良いものを選ぶようにしましょう。
土の粒は、細かい3mm位の大きさで、均等になるようにすると通気性が良くなります。
サボテンは適した土を使うことで生き生きと元気に育ちます。綺麗な花を咲かせる為にも、基本となる土選びは慎重に行いましょう。
育て方②水やり
サボテンを育てるのに1番重要なポイントとなるのが水やりです。一般的な植物と同じように水やりをしてしまうと、枯れる根腐れを起こし枯れる原因になります。
元々乾燥した環境に適しているサボテンなので、水のやりすぎには注意しましょう。水やりのタイミングは、土が乾いているかどうかで判断します。
表面の土が乾いていたら、水を与えるようにします。寒い冬は、数週間に1度位のペースで構いません。
育て方③管理方法
サボテンは、乾燥を好む植物なので、雨の当たらない室内で管理しましょう。場所は、日当たりの良い窓際や、雨が当たらないベランダが適しています。
また、サボテンは寒さには弱い植物なので、0℃以下になるような場所には置かないようにしましょう。
育て方④日焼けに注意
サボテンは日当たりの良い場所を好みますが、夏の暑い時期に日光を浴び続けてしまうと、日焼けしてしまうしてしまうので注意が必要です。
室内の窓際でも、長い間置きっぱなしにしておくと日焼けをしてしまいます。
日焼けをすると、茎の色が変色し上手く育たず、花も咲かなくなってしまいます。日差しが強い時は、場所をずらしたり、カーテンを閉めるなどして対処しましょう。
育て方⑤植え替え
サボテンは、良い土を使い、適した環境で管理すれば、どんどん成長して大きくなります。鉢か小さくなってきたら植え替えをしてあげましょう。
底から根がはみ出していたりすれば植え替えのタイミングです。植え替えの時期は、生育期に入る直前の春がおすすめです。
春以外でも植え替えは可能ですが、サボテンの休眠期は避けた方がいいでしょう。
サボテンの花を咲かせるポイント
次は、サボテンの花を咲かせるポイントをご紹介します。サボテンの花は咲かせるのが難しいと言いますが、咲かせるポイントをおさえれば決して難しいことではありません。以下のポイントをしっかりとおさえて、サボテンに綺麗な花を咲かせましょう!
ポイント①しっかりと休眠させる
開花時期が春~夏の場合は冬が休眠期、秋~冬の場合は春が休眠期になります。この休眠期には、水やりや、植え替えを控えるなど、しっかり休ませてあげることが大切です。
こうしてしっかりと休眠させてあげることで、根がしっかりと根付き、開花期には元気で綺麗な花を咲かせることができます。
ポイント②開花時期を知る
サボテンには多くの種類があり、それぞれ花の形状や大きさが違うように、花の咲く時期も異なります。
開花時期や花が咲いている期間、花が咲く周期などを把握することで、そのサボテンの休眠時期が分かります。
上で記したように、休眠時期はしっかりと休ませてあげることが重要です。サボテンが元気に育ち、綺麗な花を咲かせる為にも、自分が育てているサボテンの開花時期を知る事は大切なのです。
ポイント③夜の開花
花サボテンの中には、夜に開花する種類のものもあります。代表的なものは花盛丸(カセイマル)や月下美人です。
夜に咲く花なので、夜間はしっかりと闇を作ってあげなければいけません。夜、長い間部屋を明るくしておくと開花が難しくなってしまうので注意が必要です。
特に月下美人は一夜限りの貴重な花です。その花を咲かせる為にも、闇には十分気を配り、夜更かしする際は、暗い部屋に移動してあげましょう。
サボテンにつく害虫と対策
他の植物に比べると深刻な害虫の被害は少ないものの、多少なりともサボテンにも害虫の被害にあいます。
大切なサボテンを元気で健康に育てる為には、害虫対策は大変重要です。それでは、サボテンが被害にあいやすい害虫とその対策を見ていきましょう。
害虫と対策①ネジラミ
多肉植物でいちばんやっかいなのがネジラミの被害です。 小さくて白い綿のような害虫が根の部分に付き、養分を吸い取って枯らしてしまいます。このネジラミは増えるのが早いので、見つけたら一刻も早い対処が必要です。
しっかり管理しているのにサボテンに元気がないと感じた時は、思い切って掘り上げて根っこをチェックしてみましょう。白い綿のようなものがあればネジラミで間違いありません。
対処法は、「オルトラン」や「マラソン」の薬剤が効果的です。思い切って根を水で洗い、植え替えするのもおすすめです。
害虫と対策②カイガラムシ
カイガラムシは、乾燥した土の中にいるので、多肉植物に付きやすい害虫です。植物に付いて吸汁し枯らしてしまいます。
駆除方法ですが、名前がカイガラというだけあって、体が硬い殻で守られ薬剤が効かない場合があります。
一番良い方法は、アナログ的ですが、ひとつひとつ丁寧にピンセットで取っていく方法がいいでしょう。地道な作業にはなりますが、目を光らせて見つけたら取るの繰り返しで退治しましょう!
害虫と対策③ハダニ
特に梅雨明けから夏に寄生しやすい害虫です。1mm程の小さな虫で、葉や茎に付いて吸汁し、吸われた部分は葉緑素が抜け、針でつついたような白い斑点となります。
虫は小さいので発見しづらいですが、数が多くなってくると、吸われた部分が白くまとまり気付くことが多いです。
枯れてしまうことは少ないですが、被害が進行するに従って植物は変色し、せっかくのサボテンの美観が損なわれてしまいます。
水に流されやすいので、定期的に霧吹きなどで水をかけてあけることで予防することもできます。発生したら、すぐに専用の薬剤で駆除しましょう。
花サボテンの花言葉
一般的な花に花言葉があるように、花サボテンにも花言葉が付けられています。見た目がトゲトゲして、一見冷たそうに見える花サボテンですが、その見かけとは裏腹に、花サボテンの花言葉はポジティブなものが多いです。
ここからは、そんな花サボテンの素敵な花言葉を少しだけご紹介します。花言葉の意味を知って、大切な人に想いと一緒に花サボテンをプレゼントしてみてはいかがでしょうか。
花言葉①秘めた情熱
これは、夜に花が咲くサボテン「月下美人」に付けられている花言葉です。花が咲く前からは想像できないほど鮮やかな花が咲く、暗闇の中で花が浮かび上がる、そんな月下美人の様子から付けられた花言葉です。
月下美人には、他にも「艶やかな美人」「儚い美」「儚い恋」「強い意志」などの花言葉があります。月下美人の花が見られるのは一夜限りで大変貴重なものです。切ない雰囲気の花言葉が付けられているのも納得できるのではないでしょうか。
花言葉②あたたかい心
「あたたかい心」はサボテン全般に付けられている花言葉です。これは、16世紀頃に男性から女性へサボテンを贈る習慣があったことが由来していると言われています。
サボテンは暑い土地でも大きく成長し、鮮やかな花をつけます。そんな花姿を眺めていると、あたたかい心になるのではないでしょうか。
花言葉③枯れない愛情
こちらもサボテン全般に付けられている花言葉です。砂漠地帯のような厳しい環境下でも、枯れずに大きく成長し、燃えるような色彩の花を咲かせる、そんなサボテンの性質にちなんだ言葉です。どんな苦難にも負けない愛情を持っている人への贈り物にぴったりです!
花言葉④美しい眺め
これは、花サボテンの中でも有名な「シャコバサボテン」に付けられている花言葉です。シャコバサボテンは、花サボテンの中で唯一枝垂れる花を咲かします。その見た目の美しさが由来とされています。
シャコバサボテンの開花時期は、11月~1月と比較的短いことから「一時の美」という花言葉も付けられています。
花言葉⑤偉大
最後にご紹介する花言葉は「偉大」です。これも、サボテン全般に付けられている花言葉のひとつてす。サボテンは恐竜が生きていた時代から、乾燥した大地で生き続け、子孫を増やしてきたことから生まれた花言葉のようです。
尊敬している先輩や上司、特に両親への贈り物にぴったりのサボテンです。父の日や母の日に、日頃の感謝の意味を込めてプレゼントしてみてはいかがでしょうか。
たくさんの種類の花サボテンを育てよう!
花サボテンの種類や特徴についてご紹介しました。サボテンのトゲトゲした、少し冷たいイメージが少し変わってきませんか?
ここでご紹介した花サボテンはほんの一部です。花サボテンの種類はまだまだたくさんあり、それぞれ咲かせる花や魅力も違います。
サボテンは、水やりの頻度も少なく、誰でも簡単に育てることができます。これを機会にたくさんの種類の花サボテンを育ててみましょう!花言葉も一緒に調べてみると、より一層花サボテンの魅力を感じることができるでしょう。