3月はだんだん暖かくなり、寒い冬から目覚めた草花が芽をつけ、花が咲き始める季節です。
ここでは、そんな3月のガーデニングにおすすめの花を厳選してご紹介しています。花の特徴や育て方も簡単に解説しているので、春の庭づくりに向けて是非参考にしてみて下さい!
3月のガーデニング
3月は、あちこちで花を目にする機会も増え、春の訪れを感じ始める頃ではないでしょうか。そんな3月はガーデニングを始めるにはぴったりの季節です。ここでは、3月に植える人気の花13種と、その花の特徴や育て方、花言葉までご紹介します。
3月に植える人気の花の種類と育て方①
3月になると外の気温も暖かくなり、冬の間ガーデニングを休んでいた方もうずうずしてくるのではないでしょうか。春はガーデニングにはぴったりの季節です。まずは、3月に植える人気の花①~③を見ていきましょう。
人気の種類①ゼラニウム
ゼラニウムの開花時期は3月~12月上旬で、真冬以外は花が咲き長い間楽しめる植物です。白、赤、ピンク、オレンジなど豊富なカラーバリエーションで、寄せ植えにもおすすめです。
ゼラニウムの育て方
高温多湿を苦手とし、日当たりや水はけ、風通しの良い場所で育てます。日本の夏の気候を考えると、庭や花壇よりも鉢植えの方が育てやすいでしょう。乾燥を好むので、水やりは控えめに行います。土の表面が乾いてから、底から水が流れるくらいの目安で水を与えます。
開花期間が長いので、成長期でもある春から秋にかけては、毎月追肥を施して下さい。耐寒性に弱いので、冬は室内に入れて管理するようにしましょう。
ゼラニウムの育て方を動画で確認!
ゼラニウムは次々とつぼみをつけて花を咲かせます。花が傷んでいたり混み合っていると、そのつぼみが上にあがってこないので、傷んでいる花は手でつまんで取ってあげましょう。
この手入れをすることで、つぼみが上にあがり、次の花が咲きやすくなります。詳しくは動画をご覧ください。
ゼラニウムの花言葉
ゼラニウム全体の花言葉 | 「尊敬」 「信頼」 「真の友情」 |
人気の種類②ラベンダー
ラベンダーはガーデニングとしてだけではなく、1年を通してハーブやポプリなどでも大変人気がある植物です。庭や花壇に植えれば、ラベンダーの甘い香りと美しい花姿を楽しむことができます。
ラベンダーの育て方
ラベンダーはハーブなので高温多湿を苦手とし、乾燥した環境を好みます。西日の当たらない、水はけと風通しの良い場所で育てましょう。株が大きくなる性質があるので、植え付ける際は株との間隔を広めにとるようにします。
水やりは、土が乾いてからたっぷりと与えます。頻繁に水やりをしてしまうと、根腐れを起こしてしまうので注意が必要です。肥料は、植え付け時と夏を越えた9月中旬頃に緩効性化成肥料を与えるといいでしょう。
ラベンダーの花言葉
ラベンダー全体の花言葉 | 「清潔」 「期待」 「沈黙」 「疑惑」 |
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咲き誇るラベンダーを動画で紹介!
北海道中富良野町にある「富田ファーム」は、日本最大級のラベンダー畑です。ラベンダーの見頃を向かえる6月頃には、全国各地から100万もの人が訪れる人気観光スポットです。
広大なラベンダーの中を歩けば、心地よい香りの中様々な角度からラベンダーを楽しむことができます。
人気の種類③クレマチス
クレマチスは、種類が豊富で様々なユニークな花形と、豊富なカラーバリエーションが魅力の植物です。「ツル性植物の女王」とも呼ばれ、古くからガーデニング愛好家にも親しまれています。
クレマチスの育て方
クレマチスの開花期は3月下旬~10月頃が多いですが、中には四季咲きで1年中花を咲かせ、楽しめる品種もあります。強健な植物ですが、真夏の直射日光に弱いので、地植えする場合は半日陰に植えることをおすすめします。
乾燥が苦手なので、水やりには注意をしましょう。特につぼみをつける頃から開花する時期にかけては、水切れを起こさないようにたっぷりと水を与えるようにしましょう。
肥料は、植えつけ時に元肥を土に混ぜ、緩効性肥料を2ヶ月に1回、液体肥料を月2回与えます。真夏の肥料は必要ありません。
クレマチスの育て方を動画で確認!
クレマチスは庭植えでも鉢植えでも育てることができます。日光を好むので、半日以上は日の当たる場所に置いてあげましょう。こちらの動画でも、育て方、注意点等を解説しているので、是非参考にしてみて下さい。
クレマチスの花言葉
クレマチス全体の花言葉 | 「精神の美」 「美しい心」 「策略」 「旅人の喜び」 |
3月に植える人気の花の種類と育て方②
3月に植える人気の花①~③をご紹介しました。春風が吹き始める3月は、ガーデニングも本格始動の季節です。球根の芽が出て花も増えてくる頃なので、ますます熱が入るでしょう。では、次は3月に植える人気の花④~⑥をお届けします。
人気の種類④チューリップ
春と言えばチューリップをイメージする方も多いのではないでしょうか。チューリップは、花形や花色が豊富で、幅広い世代に愛されている春を代表する球根植物です。
チューリップは基本的に秋に植え付けをします。3月にはもう球根による植え付けはできません。しかし、3月には様々な種類のチューリップの苗が出回るので、3月に苗から植え付ければ、すぐに花を楽しむことができるのでおすすめです。
チューリップの育て方
チューリップは日当たりの良い場所に、10㎝程の間隔で植え付けを行います。土は水はけのよい土が適しており、市販の球根の土がおすすめです。
水やりは表面の土が乾いたら鉢底から水が出る位を目安なたっぷりと水を与えます。地植えの場合は雨水のみでOKです。肥料は、植えつけ時に元肥として緩効性肥を施すようにしましょう。
チューリップの花言葉
チューリップ全体の花言葉 | 「博愛」 「思いやり」 |
人気の種類⑤フランネルフラワー
フランネルフラワーは、その名の通り「毛織物」のような清楚な白い花が魅力の植物です。切り花や鉢植えとして人気が高く、ガーデニングでも注目されている可愛い花です。
フランネルフラワーの育て方
フランネルフラワーは、よく日の当たる場所で水はけの良い土で育てます。乾燥した環境を好む傾向があるので、砂などを混ぜ込んだ土を使用するといいでしょう。水やりは、土の表面が乾いたら水を与える程度で、与えすぎには注意しましょう。
肥料は春と秋に緩効性肥料を与えます。高温多湿に弱いですが、梅雨時期や夏は雨にさえ当たらないように気を付ければ、比較的簡単に育てることができます。
フランネルフラワーの育て方を動画で確認!
フランネルフラワーは、性質上地植えはあまり適していません。鉢植えで単独で育てるのが一般的です。寄せ植えにする場合は同じく、乾燥を好む植物と一緒に植えましょう。育て方と注意点を動画で詳しく解説しているので参考にして下さい。
フランネルフラワーの花言葉
フランネルフラワー全体の花言葉 | 「誠実」 「高潔」 「いつも愛して」 |
人気の種類⑥アマリリス
アマリリスは、大輪の花が魅力の植物です。花色も多くありますが、中でも赤色のアマリリスは、淡い色の花が多い春の花壇に、一際目を惹く存在感のある花です。鉢植えや花壇、切り花として人気があります。
アマリリスの育て方
アマリリスの球根は、2月~3月頃に多く出回ります。多湿が苦手なので、日当たりと風通しの良い場所で育てます。水はけ、通気性の良い土に植え付け、水やりは土が乾いてからたっぷりと与えます。くれぐれも水の与え過ぎには注意しましょう。
アマリリスは開花するまで肥料をたくさん必要とします。葉が伸びている間は、1ヶ月に1回、カリウム多めの液体肥料を施して下さい。
アマリリスの花言葉
アマリリス全体の花言葉 | 「誇り」 「おしゃべり」 「輝くばかりの美しさ」 |
3月に植える人気の花の種類と育て方③
3月に植える人気の花④~⑥をご紹介しました。3月は、卒業や合格祝い、新しい旅立ちなど、イベントが多い季節です。花言葉も合わせてご紹介しているので、是非、花束に添えてプレゼントしてみてはいかがでしょうか。
それでは引き続き、3月に植える人気の花⑦~⑨を見ていきましょう!
人気の種類⑦ネモフィラ
ネモフィラは、清楚なブルーの小さな花を沢山咲かせ、寄せ植えにもぴったりの植物です。春の庭や花壇を可憐に彩る、春を代表とする花のひとつとしてガーデニングでも大変人気があります。
ネモフィラの育て方
ネモフィラの苗は毎年2月~3月に流通します。日当たりと水はけの良い場所で育てます。1株で広く群生して成長するので、苗は15~20cm間隔で植え付けをしましょう。ネモフィラは乾燥した土を好むので、水やりは土が乾いてから行います。
肥料を与えすぎると、成長しすぎてしまい見た目が悪くなってしまいます。葉色が悪くなった時だけ即効性化成肥料を与えるくらいで十分です。
ネモフィラの育て方を動画で確認!
こちらの動画では、ネモフィラの育て方を詳しく解説しています。ネモフィラは種を収穫して増やすこともできます。ネモフィラは群生して育つ植物なので、数株植えるだけ美しい青のグラデーションが広がり、寂しい庭がパッと明るくなるでしょう。
ネモフィラの花言葉
ネモフィラ全体の花言葉 | 「どこでも成功」 「可憐」 「あなたを許す」 |
人気の種類⑧芝桜
芝桜は、名前の通りまるで芝のように地面に広がり、桜のような花を咲かせる植物です。一面に花を咲かる姿は圧巻で、芝桜の有名スポットも全国各地にあります。
花色のバリエーションが豊富で、グランドカバーとしても大変人気があります。開花時期は4月~5月頃で、そのうちの2週間程が見頃になります。
芝桜の育て方
芝桜は乾燥や病気にも強く、あまり手間もかからないので大変育てやすい植物です。よく日の当たる場所に、水はけの良い土に植え付けを行います。地植えの場合は、水やりをしなくてもよく育ちます。鉢植えでは、土が乾いてから水を与える程度でOKです。
肥料は、植え付け時に元肥としてゆっくり効く緩効性の化成肥料を土に混ぜ、その後は2月~3月に薄めた液体肥料を2週間に1回与えると花付きが良くなります。
芝桜の花言葉
芝桜全体の花言葉 | 「合意」 「一致」 「臆病な心」 |
人気の種類⑨オステオスペルマム
オステオスペルマムは、鮮やかな花が魅力的な植物です。花色のバリエーションも豊富で、株を埋めるようにカラフルな花が次々と咲き春のガーデンを彩ります。耐寒性がとても強く、冬の庭でも育てることができ、3月前後に可憐な花を咲かせます。
オステオスペルマムの育て方
オステオスペルマムは寒さには強いですが、高温多湿に弱い植物です。基本的には日の当たる場所で育てますが、真夏は日陰で管理すると安心です。水やりは、土の表面が乾いたらたっぷりと与えます。多湿を嫌うので、水の与えすぎは注意しましょう。
生育期に肥料が足りないと花が咲かなくなってしまいます。9月中旬から5月までは10日に1回液体肥料を与えるようにして下さい。
オステオスペルマムの花言葉
オステオスペルマム全体の花言葉 | 「元気」 「無邪気」 「心も体も健康」 |
3月に植える人気の花の種類と育て方④
3月に植える人気の花⑦~⑨をご紹介しました。3月は色とりどりの花が一斉に咲き始める季節です。庭や花壇の花につぼみが付けば、春の訪れを感じウキウキしてきます。最後は、3月に植える人気の花➉~⑬をお届けします。
人気の種類⑩ペチュニア
ペチュニアはコンテナや花壇などでお馴染みの春を代表とする植物です。花色のカラーバリエーションが豊富で、枝が垂れるものやこんもり茂もの、咲き方も大輪~小輪、八重咲きなど種類が多く、育てていても飽きることなく楽しむことができます。
ペチュニアの育て方
ペチュニアは、日当たりと水はけの良い環境を好みます。植え付ける土は、市販の一般的な園芸用土がおすすめです。水やりは、暑い時期ほど多く、寒い時期ほど少なくが基本です。湿気を嫌うので、梅雨時期は雨の当たらない場所で管理するようにしましょう。
ペチュニアは成長が早いので多くの肥料を必要とします。植え付け時の元肥はもちろん、成長期は1週間に1回速効性の液体肥料を施して下さい。肥料が切れると花付きが悪くなるので追肥は必ず行うようにしましょう。
ペチュニアの育て方を動画で確認!
ペチュニアの苗の植え付け方法と、肥料の与え方など詳しく解説している動画です。ペチュニア栽培に興味がある方は、是非この記事と合わせて参考にして下さい。
ペチュニアの花言葉
ペチュニア全体の花言葉 | 「あなたと一緒なら心がやわらぐ」 「心がなごむ」 |
人気の種類⑪マツバギク
マツバギクは、その名前のように菊に似た可愛い花を咲かせる植物です。細長い葉が密生し、地面をはうように成長するので、グランドカバーとしても多く利用されています。花色のバリエーションが豊富なので、自分好みのガーデンを楽しむことができます。
マツバギクの育て方
マツバギクは日当たりと水はけの良いところで育てます。乾燥にも強く、半日以上日の当たる場所でさえあれば、やせた土でもよく育ちます。横にどんどん広がって育つので、鉢植えよりも地植えの方がおすすめです。
地植えでは、植えっぱなしでそのまま放置しておいても、ぐんぐんと育つので手間がかかりません。肥料もほとんど必要なく、春と秋に緩効性化成肥料を少量施する程度で十分です。
マツバギクの花言葉
マツバギク全体の花言葉 | 「怠け者」 「勲功」 「ゆったりとした気分」 |
人気の種類⑫セントーレア・ギムノカルパ
セントーレア・ギムノカルパは、ドイツの国花にもなっている花で、とても個性的な姿の植物です。色鮮やかなローズピンクの花と薄灰色の銀葉のコントラスが大変美しいです。丈夫で育てやすいので、ガーデニングとしても人気があります。
セントーレア・ギムノカルパの育て方
日当たりと風通しの良い場所を選び、水はけの良い土に植え付けを行います。成長すると大型になるので、苗は20cm位間隔位で植え付けるといいでしょう。乾燥した環境を好むので、水やりは土が乾いたら与える程度にしましょう。
肥料は少量で育てた方が株が引き締まり、元気な花が咲きやすくなります。元肥として緩効性肥料を少しだけ使い、3月に固形肥料を置き肥する程度で十分です。
セントーレア・ギムノカルパの花言葉
セントーレア・ギムノカルパ 全体の花言葉 | 「繊細」 「幸福感」 ※セントーレア・ギムノカルパを含む、セントーレア全般 |
人気の種類⑬バラ
バラは春に限らず、花の代表的な存在であり、昔から「愛の象徴」の花として知られています。ガーデニングとしてだけではなく、プレゼントとしても定番の花です。そんな香り良く高貴な美しいバラの花を、ガーデンに加えればとても優雅なひと時を過ごすことができるでしょう。
バラの育て方
日当たりと風通しの良い場所が適していますが、多少日光が少なくても花を咲かすことができます。土はやや乾燥気味を好むので、水やり控えめに、土が完全に乾いてからたっぷり水を与えます。その際、花に水がかからないように注意しましょう。
バラは「肥料食い」と言われるほど、たくさんの量の肥料を必要とします。植え付け時もたっぷりと肥料を含ませ、その後も冬と花が咲いている間を除いて、月に1回を目安に液体肥料を水やり代わりに与えて下さい。
バラの花言葉
バラ全体の花言葉 | 「愛」 「美」 |
3月になったら春の庭造りをはじめよう!
3月になると、園芸店などでもたくさんの種類の、苗や球根も出回るので、初心者の方でもガーデニングを始めやすいでしょう。この記事を参考に、3月になったら是非、庭や花壇に人気の花を植え付けて、色とりどりの花を咲かせてガーデニングを楽しんで下さい!