笹や竹は成長スピードがとても速いため、駆除に苦労します。そんな厄介な笹や竹はどのように駆除していけば良いのでしょうか。
今回の記事では、様々な笹や竹を駆除する方法がありますので、伐採する方法や変わった方法で駆除する仕方まで紹介していきます。
なぜ笹や竹がやっかいなのか
笹や竹はよく似ており、旅館の庭などに生えているととても景色がよく見えますし、とても涼しげに見えまるとても美しく日本らしい植物です。しかし、どちらも生命力がとても強く、実は庭に生えだしたら大変なことになります。
そのまま笹や竹を放置しておくと知らない間に広範囲で繁殖し続けてしまいます。そして、高く伸びると電線などに接触することもあり、駆除もかなり難しいため「竹害」といわれるくらい問題になっています。
こちらでは、これらのようなことで困っている方は少なくないので笹や竹による被害にお悩みの方のために駆除する方法や伐採の仕方まで詳しく紹介します。
とても早い成長スピード
庭に生えた細い竹や笹をそのまま放置してしまうと一気に根が広がっていくため後々後悔してしまいます。笹や竹の成長のスピードは思っているよりもかなり早く、成長期の時期には1か月で1~2mも伸びてしまいます。
また、笹や竹は成長し続けると最大で5~20mもの高さになってしまうので、電線などを妨げてしまい、最悪の場合火災の原因にもなるのでとても危険です。そして、根はとても頑丈になっており、コンクリートや石畳なども簡単に持ち上げていくため、補修にお金がかかってしまいます。
竹や笹は地下茎を広げて増殖していきますので、春には竹の子として地上へ出てきます。ですので、たとえ食べられない竹の子でもしっかり根元から抜いていきましょう。
地中から他の土地に侵入してくる
自宅の隣に竹林がある場合は、地中にトタンを埋めて竹や笹の根っこが侵入しないように区切って対策します。しかし、トタンで区切っても突き破ってしまい、自宅のお庭に侵入することを許してしまいます。
また、竹林の所有者も地面が根っこだらけで増殖も早いため土地を利用することができません。それらの理由で竹林の所有者も悩んでいることが多いため、どうにかしてほしいと催促しても中々対処してくれませんので、しっかりと話し合ってお願いすることをおすすめします。
雑草の域を超えている
笹は河原や空き地などに生息しているケースが多く、気が付けばあたり一面が笹だらけということも珍しくはありません。笹はタケ亜目となっているため、竹と同様に繁殖率が非常に高い植物です。
また、日本の森林に笹が生息している割合は30%と言われています。 笹はパイオニア植物と言われており、広い土地さえあれば放っておいても勝手に増え続けてしまいます。そして、たとえ伐採しても地下茎が残っていればすぐに再生する厄介な植物です。
しかし、笹や竹は花が咲くと枯れると言われていますが、花は滅多に咲きません。花が咲く感覚はとても幅広く、何十年に1回咲くときもありますし、場合によっては数百年一度ともいわれていますのであまり期待できません。
笹の駆除方法
これらのように笹や竹を自身で駆除することはとても難しく、1人ではとてもではありませんが駆除は不可能です。こちらでは、初期段階の時期に駆除する方法や業者に頼んで駆除する方法を紹介していきます。
笹の駆除方法①重機で駆除する
庭に笹が一面に張り巡らされてる場合は、自分だけで駆除するのは無理に近いです。笹は刈り取っても地下茎を駆除しないと意味がありませんので、業者に頼んで重機で根こそぎ駆除いてもらいましょう。
しかし、自宅の笹を根こそぎ駆除しても隣の家に笹の根が残っていた場合、また自宅に笹の根が戻ってきてしまう恐れがありますので、結局イタチごっこになってしまいます。もし隣の家の方から重機を入れてもいい了承を得れた場合は、完全に駆除してしまいましょう。
笹の駆除方法②枯らす
こちらでは、自分で少しでも多く笹を駆除するための方法を載せていきます。こんなことで本当に笹を枯らすことができるのかと感じるかもしれませんが、意外と効果がありますので、これらを参考にして笹で困っている方はお役立てください。
熱湯と塩で枯らす
笹の駆除に用いるものは熱湯と塩を使うことで笹を枯らすことができます。駆除する方法は、まず初めに笹に直接熱湯をかけてください。熱湯をかけることで笹のタンパク質を壊すことができ、養分がいきわたらなくなることで枯らすことができます。
しかし、熱湯だけでは根まで到達させるのは難しいため、再び新たな笹が生えてきてしまうおそれがあります。そのような事にならないためにも根に塩をまいて二重でガードしましょう。
塩で枯らす効果
塩を使うことで笹の根が水の吸収を阻害することができます。また、塩にはナトリウムイオンが含まれているので、ナトリウムイオンの過剰摂取により笹を枯らすことができます。
ただし、塩を使って枯らす方法には注意点もあり、塩を笹に撒けば地下茎まで枯らすことはできますが、塩は土壌では分解されないため他の植物も枯れてしまいます。
そして、住宅周辺に塩をまいた場合、雨水などで溶けだした塩が鉄筋コンクリートを腐食してしまう恐れがあるので注意が必要です。他にも田畑で塩をまいてしまうと農作物にも影響が出てしまいますので、なるべく塩を使った駆除は控えましょう。
除草剤で枯らす
竹や笹を枯らすにはかなりの労力が必要になります。しかし、除草剤を使うことで簡単に枯らすことが可能です。笹や竹には強めの除草剤などを使っていくことがおすすめで、時期も成長速度の遅い冬季に使っていきましょう。
笹や竹は生命力が強いので、除草剤を直接注入していくことがおすすめです。注入していくという方法は、竹や笹の根本付近にドリルなどで穴を開けていき、そこに除草剤を注入してガムテープでフタをするという方法です。
この方法は一度だけでは効果がないため、1年ほど繰り返すことで枯らすことができます。
笹の駆除方法③伐採する
地下茎はとても硬いため、伐採はとても重労働になります。新しい根であれば簡単に切っていくことができますが、古い根は硬くなっているので、ツルハシやノコギリで切っていく必要があります。
また、それでは追いつかない場合は、重機で掘り起こしていき地下茎を切っていきます。そして、枝を切り落としていく場合は、チェーンソーなどで切っていき、蛇や蜂の遭遇に備えて服装にも気を付けていきましょう。
笹の駆除方法④蕎麦で駆除する
意外に思われるかもしれませんが、ソバ(蕎麦)を植えて笹を駆除していく方法はかなりおすすめです。ソバ(蕎麦)には『アレロパシー』と呼ばれる周囲の植物の成長を阻害する成分があるため、笹の成長を阻害します。
ソバ(蕎麦)の成分は強く、蕎麦畑では雑草取りが必要ないと言われるほどです。しかし、ソバ(蕎麦)を育てる季節はあまり長くなく、季節と気候は限られているため、最低気温が17.5度を超えてしまうと成長が止まってしまいますので注意しましょう。
笹の駆除方法⑤地中をトタンで区切る
地中をトタンで区切ることで、笹の根のを防ぐことができます。しかし、塩化ビニール製のトタンは簡単に割れてしまうので使うことができません。ですので、鉄でできた波板を錆びるまで使用していきましょう。また、コンクリートで固めて防ぐ方法もありますが、たとえ固まっていてもひび割れがあればそこから侵入してくるので注意が必要です。
笹の駆除が上手く出来ない理由は?
竹や笹はとても生命力の強い植物のため、駆除や伐採をしても少しでも地下茎が残っていればですぐに繁殖していきます。上手に駆除ができたのかどうかを確認する方法は毎年出てくる竹の子が出てくるのであれば、まだ根が残っているということになります。
竹の子は1本だけではなく、気が付けばそこら中に生えており、結局竹林に戻ってしまっているケースが多いため、笹や竹の駆除は難しいと言われています。
業者に駆除を任せると値段は?
笹の根は広範囲に広がっているため、笹の生えている部分だけを駆除してもまた違う場所から生えてきますので意味がありません。これらをすべて自力で駆除するには無理があります。
造園業者などにお願いしようと考えている方が気になる点は、やはり駆除にかかる費用ではないでしょうか。地域によって異なりますが、駆除にかかる費用は1㎡あたり3000円が相場となっています。
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笹につく虫を駆除する方法
笹は雑草として扱っている方もいますが、観賞用として育てている方も多くいます。そのような笹を観賞用としている場合に駆除するのは笹ではなく笹を食べてしまう毛虫で、毛虫用の殺虫スプレーが有効です。
しかし、卵の段階でスプレーを撒いても死ぬことはありません。一番有効な方法は熱湯をかけることです。すべての動植物はタンパク質からできているので、タンパク質が変成されると死んでしまいます。笹にも一部影響はありますが、地下茎には影響がないので、しばらくすればまた生えてきます。
また、毛虫は死んでいても毒針がありますので、素手で触ると毒針が手に刺さってしまい、酷い痛みと痒みがありますので注意してください。
いろいろな方法で笹を駆除しよう!
小さいうちは竹も笹も見分けがつきにくく、見た目は涼しげで風流なイメージがありますが、自分の庭に生えている場合は早急に対処しましょう。放っておくととんでもないスピードで繁殖し、成長スピードもかなり速いため手遅れになってしまう場合があります。
また、気付かずに成長を続けている竹や笹を見つけたら自分では掘り起こせなくなっている場合もあり、業者に依頼しなければならない可能性もあります。このような事にならないためにもしっかりと庭を手入れしていきましょう。