ニューラージパールグラスとは?簡単に栽培できるかわいい水草の特徴を詳しく紹介!

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水槽レイアウトに欠かせないと言われているニューラージパールグラスとはどのような水草なのでしょうか。

ニューラージパールグラスの基本情報や特徴、植え方、増やし方、上手な育て方まで、水槽の中に絨毯を作れるように詳しくご紹介します。

目次

ニューラージパールグラスの基本情報

ニューラージパールグラスとはどんな植物?

ニューラージパールグラスは別名「ミクランテムム」と呼ばれる、南米原産の水草「ラージパールグラス」という有茎草の改良品種です。ゴマノハグサ科ミクランテムム属の水草なのでミクランテムムが別名になっています。

丸く明るい緑色の葉の、鮮やかな色合いが美しく、水槽の中を明るく彩ってくれるため、水槽レイアウトには欠かせない水草と言われています。

また育て方や増やし方が簡単で、初心者でも失敗が少ないことから人気があります。

ニューラージパールグラスは、匍匐成長し、横に広がっていきますので、前景草として絨毯のような役割を果たしてくれますが、その成長速度の早さから、流木や石に付けて、垂れ下がる演出としてもよく利用されます。

ニューラージパールグラスの特徴

特徴①初心者でも育てるのが楽

ニューラージパールグラスの大きな特徴として、その成長速度の速さと、光量・二酸化炭素をあまり必要としないという性質が挙げられます。

もちろん光量が多ければ成長しやすいですが、少ないからといって光を求めて上方向に伸びてしまうこともなく、横に伸びて水槽内に絨毯のように広がってくれます。

水草絨毯を作りたい初心者の方には、うってつけの水草です。

特徴②縦伸びしにくい

前景草と呼ばれる、アクアリウムにおいて背丈の低い水草は、全般的に光の量が少ないと、光を求めて上方向に縦伸びしてしまい、前景草としての役割を果たせなくなってしまいます。

しかしニューラージパールグラスは、縦伸びするどころか、下手をすると低床に潜ってしまうくらい匍匐成長する特徴を持っています。

つまり、よっぽどのことがない限り、横へ横へと広がり、前景全体をニューラージパールグラスの絨毯で覆ってくれるのです。

特徴③下葉が枯れにくい

ニューラージパールグラスは、成長していくと何層にも重なり合うようになります。そうなると他の前景草は下の層の葉が枯れてしまいがちなのですが、ニューラージパールグラスは、ほとんど枯れません。

ニューラージパールグラスは、非常に強い生命力を持つ水草であるといえます。

ニューラージパールグラスで水草の絨毯を作ろう

ニューラージパールグラスは、順調に育つと、水槽の床面を絨毯のように覆ってくれます。その為にも、最初の栽培を丁寧にして育てていくことが大事です。

成長を始めると、横に広がるスピードは速いので、比較的すぐに水中に絨毯がしかれたようになります。

この絨毯をきれいに広げるコツは、重なり合って枯れてしまった葉を、確実にトリミングし、過密になった葉の量を調整して、ニューラージパールグラスの光合成を助けてあげることです。

ニューラージパールグラスの植え方

植え方①必要な道具

ニューラージパールグラスは、簡単に育てられる水草で、植え方も難しくはありませんが、繊細な水草であることに変わりはありません。出来るだけ最初に必要な道具を揃えてから植えるようにします。

【必要な道具】

水槽ろ過器蛍光灯
水草育成用液体肥料
CO2ハサミピンセット

植え方②植え付け

植え方の手順としては、まず購入したニューラージパールグラスをポットから外すと、寒天状に根がびっしり絡まっています。これを小分けにほぐしてバラバラにし、根に付いている寒天はなるべく取り除くようにします。

小分けにしたニューラージパールグラスは、底砂に指で1cmほどのくぼみをつけ、そのまま定植します。底砂の目が粗いと根が定着し辛いので、底砂は出来るだけ目の細かいものにしておきます。

約5cm間隔で植えていくのがポイントです。

植え方③植え付け時の注意点

ニューラージパールグラスを植え付けてから根が定着するまでは、水槽内の環境をしっかりと整えて、ニューラージパールグラスにストレスがかからないようにします。

根が定着するまでのニューラージパールグラスは繊細です。ストレスにエネルギーを使ってしまうと、葉が傷んで枯れてしまいます。

植え込む時に、既に枯れていたり傷んでいる葉はトリミングして取り除いてやれば、環境に順応します。植え込む際は注意深く根や葉の様子を見ながら定植しましょう。

ニューラージパールグラスの上手な育て方

育て方①栽培する場所

ニューラージパールグラスは日光に弱い水草です。直射日光を浴びると黄色く変色したり、苔が生えてきてしまいます。特に定植直後のニューラージパールグラスには苔が生えやすいので、注意してください。

水槽は直射日光の当たらない場所に置くようにしましょう。

なお、糸状の苔は、ニューラージパールグラスを購入した際に、一緒についてきてしまったものです。これは環境を整えても取り除くことは難しいので、苔を食べてくれる生物(ヤマトヌマエビやミナミヌマエビ)を水槽に一緒に入れて、苔を食べてもらうようにします。

ドロドロの苔は、水槽が汚れて水槽内の環境が悪くなっているのが原因です。底床をきれいに掃除し、ニューラージパールグラスのトリミングを行うことで防ぐことができます。

ドロドロの苔は放置しておくと、ニューラージパールグラスの葉を枯らしますので注意してください。

育て方②水質

ニューラージパールグラスは苦手な水質がない水草なので、あまり水質に神経質になる必要はありません。

phは6.0~7.4の間くらいあれば問題ありませんし、水温も、一般的な水草と同じように20℃台を大きく外れなければ大丈夫です。

硬度はある程度あった方が成長しやすいようです。その為、新品のソイルを使用すると稀に成長に支障をきたす場合があります。調子が悪そうだと感じたなら、水を交換して水槽内の水の硬度を上げるようにしてください。

育て方③光量

ニューラージパールグラスは日光は苦手ですが、光は必要です。キレイに育てるためには、この光量がポイントになります。

十分かつキレイに育てるためには、「60cmの水槽に20Wの蛍光灯が2灯」の割合で計算してください。

なお、ニューラージパールグラスが光合成を行う時間は、1日8~12時間です。蛍光灯は、この時間分だけつけていれば、後は消していても構いません。

育て方④CO2添加

CO2を添加した方が、ニューラージパールグラスの成長は早くなりますが、ニューラージパールグラス自体はそれほどCO2を必要としない水草なので、CO2添加は必須ではありません。

ほとんどの前景草はCO2を必要としますが、ニューラージパールグラスは、そんな中で、CO2を必要としない希少な種であると言えます。

ただし、CO2添加をしない場合は、水替えを少し多めに行うことを推奨します。ニューラージパールグラスは、新しい水を好むので水替えを行うことで、CO2の供給もはかれるからです。

またCO2添加をすると、ニューラージパールグラスの葉に泡がついてキレイに見えるというメリットはあります。CO2添加をするとしても1秒に1滴程度の添加で大丈夫です。

ニューラージパールグラスの増やし方

増やし方①管理しながら自然に増やす

ニューラージパールグラスは、特に何らかの手を加えなくても、匍匐成長をしていく水草です。水槽の底に何層にもなるニューラージパールグラスの重なりを作りますが、そうなると下の方の葉には光が届かなくなり、枯れていきます。

この枯れた葉を適宜取り除くのが、管理しながらニューラージパールグラスを自然に増やすコツです。

枯れた葉は灰色になり柔らかくなるので、そうなった葉を見つけたらトリミングしてピンセットで取り除きます。

また、ニューラージパールグラスが好む光合成に必要な光の波長は、350nm〜450nm付近の青色光と、600nm〜700nm付近の赤色光です。特にニューラージパールグラス等の水草は、600nm~700nmの赤色光を重点的に利用します。

十分な光量を管理することも、ニューラージパールグラスをキレイに成長させながら増やすコツです。最初に道具を揃える際に、この光量と光の波長も考慮して、蛍光灯を用意してください。

増やし方②差し戻しで増やす

自然に増やす方法以外に、ニューラージパールグラスの増やし方として、「差し戻し」があります。

差し戻しとは、ニューラージパールグラスを茎から切り取り、別の場所に植えることによって増やす方法です。

ただし、植える時にしっかりと底砂に挿しておかないと浮いてきてしまうので、注意深くしっかりと植えましょう。少し斜めに植え付けると、浮き上がるのを防げます。

ニューラージパールグラスを育てて水槽に緑の絨毯を作ろう

ニューラージパールグラスは、他の前景草に比べ、植え始めに少し環境を整えてあげるだけで、後は育て方の手間がかからず強く成長してくれる水草です。

これからアクアリウム作りに挑戦しようという方には、前景草の入門編としておすすめの水草になります。

ニューラージパールグラスをきれいに育てて、水槽の中に緑の絨毯を敷き詰め、美しい水中の庭園作りを楽しんでください。

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