ロシアンオリーブ(ヤナギバグミ)の管理の仕方をご存知でしょうか。
ロシアンオリーブの特徴や増やし方、水やりや剪定について掘り下げていきます。肥料をどのくらい与えれば良いのか、どんな実が成るのかについてもご紹介しますので参考にしてみてください。
ロシアンオリーブ(ヤナギバグミ)の基礎知識
ロシアンオリーブ(ヤナギバグミ)をご存知でしょうか。別名ホソバグミと呼ばれることもあります。花の色は薄いイエローで、赤色の小さな実が成ります。主に5mほど成長し、春には花、秋には実がなる植物です。
名前にオリーブと入っていることから、ロシアンオリーブ(ヤナギバグミ)はオリーブの仲間だと勘違いしてしまう人もいますが、実際はそうではありません。
ロシアンオリーブとは?
ロシアンオリーブとはグミ科の植物で、中央アジアの乾燥地帯に生息しています。オリーブと名前がついているため、実がオリーブに似ていると勘違いされますが実は全くオリーブとは似ていません。
名前の由来はロシアンオリーブの葉の部分からきており、オリーブの葉と似ていることから名づけられました。
ロシアンオリーブの特徴
ロシアンオリーブの特徴として挙げられるのは、シルバーリーフとして使用できる点です。乾燥地帯に生息していることから乾燥に強く、水やりを頻繁に行わなくても大丈夫な植物です。
ガーデニングの際はロシアンオリーブを育て、枯れる寸前になったら剪定してシルバーリーフとして再利用してみてはどうでしょうか。
ロシアンオリーブの育て方の特徴
ロシアンオリーブの育て方の特徴として挙げられるのが、毎年剪定を行う必要がある部分です。成長がかなり早く、剪定を行わないと収拾がつかないほど広がってしまいますので、定期的な剪定が必要となるでしょう。
また、ロシアンオリーブはとても丈夫な植物なので、肥料を必要以上に与える必要時はありません。しっかりと花を咲かせることも可能です。
ロシアンオリーブの育て方
シルバーリーフとして人気が高まってきているロシアンオリーブですが、自宅で育てたいと考えている人も多いのではないでしょうか。そのため、下記ではガーデニングでロシアンオリーブを育てる時の方法について、詳しく掘り下げていきます。
ガーデニングでは育てる植物によってそれぞれ育て方が異なりますので、ロシアンオリーブを育てる際はロシアンオリーブにあった育て方を行うようにしましょう。
育て方①種まき・苗植え
ロシアンオリーブの種まきを行う際は、種を冷蔵庫で2週間放置してから行うようにしてください。また、種まきを行う時期は3月から8月の間がおすすめです。芽が出てくるまでは土が乾燥しない程度に水を与えることで発芽します。
また、苗植えを行う際は少し大き目な鉢を用意して、軽石の上に土を被せ、苗を植えてください。水やりは鉢から水が染み出てくるまで行いましょう。
鉢植え
上記でもご紹介したように、鉢植えを行う際は大きいサイズのものを選ぶようにしてください。成長がとても早いため、大きくなるにつれて鉢が重さに負けて倒れてしまうことがあります。
また、ロシアンオリーブは移植に弱い性質を持っていますので、根についた土を落とさないで移植するようにしてください。根の部分を傷つけてしまうと枯れる原因になってしまいます。
庭植え
ロシアンオリーブの庭植えを行う際は、植え付ける際に緩効性肥料を混ぜるようにしてください。ただし、初めから肥料が入っていることがほとんどなので、追加で入れる必要がないことのほうが多いです。
また、庭植えでは少し深めに穴を掘ってから腐葉土を混ぜ、ロシアンオリーブの苗を入れるようにしましょう。
育て方②用土
ロシアンオリーブを植える際の用土についてですが、ロシアンオリーブはアルカリ性の土を好むので植える前に中和を行っておいてください。また、培養土には初めから肥料が入っているのでおすすめです。
中和を行う際は植える数週間前に苦土石灰を混ぜてください。そうすることで、アルカリ性の土にすることができます。
育て方③肥料
肥料については、ほとんど加える必要がありません。ロシアンオリーブはとても強い植物なので、必要以上に手を加える必要がないでしょう。しかし、あまりにも土に栄養がない場合は追加で肥料を与えるようにしてください。
肥料が足りないと花が綺麗に咲かないため、花が咲いていない場合は肥料を足す目安にしてください。
育て方④水やり
ロシアンオリーブはもともと乾燥地帯に生息しており、水はけのよい場所を好みます。そのため、水やりは頻繁に行う必要がありません。水やりを行う際はできるだけ乾燥させることを考え、スプレータイプのもので水やりを行ってください。
また、雨が降る季節は全く水を与えなくて大丈夫です。ただし、鉢植えを行う際は水をしっかりと与える必要があるので注意してください。
育て方⑤日当たり
ロシアンオリーブは寒さに強いので、-0度を下回っても丈夫に育ちます。また、暑さに関しても40度近くまで耐えることができますので、日本であれば比較的手をかけることなくロシアンオリーブを育てることが可能です。
ただし、雪が積もると枝が折れてしまいますので、支えをつける必要があるでしょう。どれだけ強い植物でも枝が折れると枯れてしまうことがあります。そのため、寒い季節には雪が積もらないところに移動させることもおすすめです。
育て方⑥剪定
ロシアンオリーブはかなり早い速度で成長してしまうため、定期的に剪定を行う必要があるでしょう。毎年剪定を行うのですが、時期はいつ行っても構いません。剪定をしたからといってそのことが原因で枯れてしまうことはありません。
むしろ、ロシアンオリーブは成長しすぎてしまうため、大胆に剪定を行う必要があるでしょう。時には、邪魔とさえ思えてしまうかもしれません。その際は、剪定を行うことで高さや量を調節してみてください。
育て方⑦増やし方
ロシアンオリーブは枝を真ん中あたりから皮を剥ぎ、皮を剥いだ部分にミズゴケを巻き付けます。この時、ミズゴケはしっかりと濡らしておいてください。そして、ビニールテープをぐるぐるに巻き付けて固定します。
数か月経過すると枝から発芽してきますので、その下部分から枝を切り取って挿し木の要領で増やしてみてください。また、枝を選ぶ際はできるだけ元気な部分を選ぶようにしましょう。
ロシアンオリーブ管理の注意点
いざロシアンオリーブを育てるとなった時、管理について疑問を抱いている人も多いのではないでしょうか。下記では、ロシアンオリーブを育てる際の注意点について、詳しく掘り下げていきます。ロシアンオリーブは手軽に育てることのできる植物ですが、それに比例して注意しなければいけない部分も多いです。
そのため、簡単に育てられるからといってロシアンオリーブを放置しておくことはやめてください。しっかりと管理することによって、綺麗なロシアンオリーブを育てることができます。
注意点①成長しすぎる
何度も述べているように、ロシアンオリーブは繁殖力が強いです。あまりにも繁殖力が強いので、成長しすぎることが難点です。一度発芽して成長した後は、できるだけ広がってしまわないように定期的に剪定を行ってください。そのまま放置していると、成長しすぎて枝がしなってしまうこともあります。
しかし、ロシアンオリーブの成長力は増やしたい時に向いています。できるだけ植物を多く育てたいと考えている人には、ロシアンオリーブが最適といえるでしょう。
注意点②害虫に注意
ロシアンオリーブは病気になってしまうことはありませんが、アブラムシが発生してしまうので注意してください。アブラムシは繁殖力がかなり高いので、1匹見つけた時はできるだけ早く対処するようにしてください。駆除する際は、オルトラン粒剤がおすすめです。
注意点③枝が折れる
上記でも少しご紹介しましたが、ロシアンオリーブは丈夫な植物ですが枝が折れてしまうこともあります。ロシアンオリーブの枝が折れてしまう理由としては、雪が積もってしまう時や成長しすぎることが挙げられます。どちらの要因も管理を怠っていなければ避けることができるでしょう。
雪の降る地域はロシアンオリーブを雪の積もらない場所に移動させたり、成長しすぎることに関しても定期的な手入れを行っていれば安心です。
ロシアンオリーブは寒さに強いシンボルツリー
ロシアンオリーブは寒さにも暑さにも強いのですが、特に寒さに強い植物として知られています。日本では比較的手をかけることなく育てることができますので、ガーデニングを始める人はロシアンオリーブを育ててみてはどうでしょうか。
ロシアンオリーブは春には花、秋には実を実らせます。そのため、季節によっていろいろな変化を見てみたいと考えている人にもロシアンオリーブがおすすめです。適切な育て方を行って、素敵なロシアンオリーブを育ててみてください。