グランドカバーにも人気のバコパ(ステラ)とは?特徴や育て方を徹底紹介!

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バゴパという植物は、小さくて星の形の花を咲かせます。花つきや花自体の形状の良さ等から寄せ植え、グランドカバーとしても人気が高い種類です。今回はそんなバコパの植物としての特徴や、実際に育成する際の育て方の手順等を解説します。

目次

バコパ(ステラ)とは

小さくて星形の花を咲かせるバコパという植物は、花の形状の良さなどから汎用性が高く、寄せ植えをして他の植物の魅力を際立たせる為に使われる事が多い植物です。今回はそんな脇役になりがちなバコパの特徴や、育て方を解説しましょう。

バコパ(ステラ)の基本情報

まずは基本的な情報から紹介します。バコパはゴマノハグサ科ステラ属に属する植物の一種で、原産地域はアフリカのカナリア諸島と呼ばれる島々です。花を咲かせるのは4月から11月と比較的長期に渡って扱えるのが、グランドカバーにも使われる理由でしょう。

花の色は、白やピンク、紫や薄青といったあまり主張の激しくないものとなっています。属している所にもある通り、別名でスーテラ、ステラといった呼び方もされる事があります。

バコパ(ステラ)の特徴

前述した通り原産国は南アフリカの島々であり、そこでは130以上の種類が自生している常緑性の多年草植物です。元はスーテラ属だったのですが、水生で近縁種でもあるバコパの名前で広く流通する様になりました。

グランドカバーにおすすめ

すでに何度か紹介していますが、この植物はグランドカバー、寄せ植えにすすめられており、そして実際よく使われています。それには勿論、色が白や薄青といったようにあまり主張しすぎないものの為、引き立て役として適任な訳です。

また草丈的にも控えめであり、5㎝から最長でも15センチ程度です。その草丈の低さと、そして後述する様な手入れの手間の少なさが相まって、花壇の最前線でグランドカバーに使われる頻度が高いのです。

バコパ(ステラ)の種類

原産国では130種以上が自生していると記述しましたが、代表的な種類として、基本的に八重咲きで夏には一重咲きに変化するダブル・ホワイト、ライム色の特徴的な花びらを持つライム・バリエガーターなど様々です。

バコパ(ステラ)の花言葉

どんな花にもある花言葉もバコパはもちろん持っており「小さな強さ」「愛らしい」「心が和む」の他、「家族」「燃える想い」「知恵」といった前向きな花言葉を多く持っています。

草丈は20センチにも満たず、また花自体も小ぶりではありますが、後に詳しく記す通り病害虫への耐性も強く丈夫に育てくれる事が「小さな強さ」の所以となりました。「心が和む」等は、優しい色の花を咲かせる花に付けられる花言葉です。

バコパ(ステラ)の育て方【栽培管理】

以上、バコパに関する基本的な情報や特徴等を紹介しました。あまり注目して見た事は今までなかったかもしれませんが、良い植物であった事がお分かりいただけた筈です。そしてここからは、実際の育て方について手順を追って解説します。

育て方①日当り

まずは、栽培管理の方法に関してです。最初に日当たりについては、基本的には日の光がしっかり当たってくれる場所を好んでいます。春から秋にかけての暖かい季節の間は、日光のあたる場所が好ましいです。

但し、夏場に関しては日差しが強く、直射日光は避けたい所ですので、半日陰程度の場所に移動させます。真夏の暑さには非常に弱い為、対処は早急に行います。大して冬も霜が降られると悪影響ですので、霜に振られない場所に移します。

育て方②用土

続いて土も、他の植物と同様水はけの良いものを好んでいます。鉢植えであれば、赤玉土5に腐葉土3、ピートモス1にパーライト1程度の割合が望ましいです。地植えでの育成なら、掘った穴に腐葉土を2,3割ほど混ぜ込めば大丈夫です。

育て方③植え付け(苗)

苗から育てる場合の植え付けに関して、まず適正な時期は3月から5月の間、若しくは9月から10月の間の2期に分かれており、このどちらでやっても特に問題はありませんが、育成の手順と時期は当然ながら異なります。

鉢植えなら最初より一回り大きめの鉢を用意し、そこへ用意しておいた用土と苗を入れて育てます。地植えでも同様に苗よりも一回り大きめの穴を掘っておき、同じように植え付けます。株同士の間は、15から20㎝の間隔を開けましょう。

バコパ(ステラ)の育て方【日々の手入れ】

以上が、準備してから苗を植え付けて環境を整えるまでの手順になります。特に難しくて特殊な手順が入っている訳では無い為、初心者でも問題無く進められるでしょう。続いては、日々行う事となる手入れの仕方に関してです。

育て方④水やり

まず水やりに関して、地植えでの育成の場合は基本的には水を自発的に与えるようなことは必要ありません。つまり、自然に降る雨だけで水分は足りている訳です。但し、夏場など乾燥する日が多いのなら、適度に与える事になります。

対して鉢植えの場合には、土の表面部分に乾燥が見られたタイミングで水やりを行います。当然ながら鉢の中の土には限度がありますので、水やりのタイミングでは根腐れが起きない程度にたっぷり与えてあげましょう。

育て方⑤肥料

記述した通り花を咲かせる時期は長くなっている為、育成中にも肥料が必要です。まず植え付けのタイミングで、緩効性肥料を用土の中に混ぜ込んでおきます。

地植えならこれ以降は必要無いですが、鉢植えでは3月から10月に2か月から3カ月間隔で同じく緩効性肥料を株元に与えます。もしくは1週間から10日に一度、液体性の肥料を与えても良いです。

育て方⑥病害虫

病害虫に関してですが、まず病気に関しては特に被害が確認されていません。他の植物がよく罹る様な病気でも基本的には罹りませんので、病気に対する耐性は強いと考えられます。

但し害虫からの被害は確認されており、主にアブラムシからの被害が多く発生しています。新芽の出ている4月から11月に多く発生する傾向にある為、見つけ次第水で流して排除する、若しくは防虫剤を吹きかけるなどの対策を行います。

バコパ(ステラ)の育て方【その他の手入れ】

日常的に行う事になる手入れに関しては、記述した通りです。暑い夏や寒い冬への耐性が特別ある訳では無い為、剪定含めそれらの手入れも季節になったら行います。それらのその他の手入れに関してもしっかり覚えておきましょう。

手入れ①摘芯

まずは摘芯です。大体草丈が5㎝から10㎝程度まで成長して来たら、茎先端部分にある芽を剪定していきます。この剪定に依り新しい脇芽を意図的に増やさせ、結果的に咲く花の数を多くさせる事に繋がります。

手入れ②増やし方

増やし方に関しては、挿し芽と種まきの2つの方法があります。当然2つとも方法は異なっていますので、後に増やす予定であるならどちらかを実践する事になる為、覚えておきましょう。

挿し芽

バコパは、挿し芽で増殖させられます。4月から5月か9月から10月に、株元に近い硬い茎を3、4㎝程度切り取り、これを新しい用土に入れて育てます。最初は茎がしおれやすい為、園芸ポール等を短めに切って添え物にしておきましょう。

種まき

種まきも挿し芽と同じく、3月から5月の春辺りが適正時期です。種自体はとても小さくて細かいものの為、土に入れたりはせずバーミキュライト等の細粒に蒔く方法になります。

手入れ③夏越し

暑さにはとても弱いので、その前に切り戻しを行って夏越しとします。この際、重なっている葉を切り取って、風通しを良くします。蒸れるのを防止し、害虫からの被害を軽減させることに繋がりますので、必ず行いましょう。

手入れ④冬越し

冬越しの対策も必要です。基本的に霜を被らない様な対策が必要になりますので、冬の日照時間が短い時期でも日当たりの良く、気温も暖かい場所に移しての冬越しの準備を行います。

バコパ(ステラ)は寄せ植えにおすすめ

何度も紹介している通り、バコパは寄せ植えに適している植物です。寄せ植え鉢に入れて育ててみたり、ハンギングバスケットに入れても映えます。パンジーやビオラといった植物との相性が良いと言われていますので、参考にしてください

バコパの寄せ植えを動画で詳しく!

バコパを使った寄せ植えを解説している動画もあります。植える際の準備段階から実際に寄せ植えをするまでを紹介していますので、この様に使う予定であれば動画は大いに参考になる事でしょう。

バコパ(ステラ)の効能

実はバコパの中には、植えておくだけで効能を発揮してくれる種類が存在しています。それが「バコパ・モニエリ」という種で、インドのアーユルヴェーダという伝統医療ではハーブとして扱われています。

医学的には、植物全体にフラボノイドという成分を満遍なく含んでおり、これが脳の参加を阻止する事で、記憶力や集中力の向上へと繋がります。但し、医薬品との併用は甲状腺ホルモン増加に繋がる可能性がある為、控えるべきとされています。

バコパ(ステラ)のお花はとてもキュート!

主張こそ激しくなく存在感はお世辞にもあるとは言えませんが、寄せ植え等に使う場合にはこれ程有用な植物は無いと言える位です。花は小ぶりでかわいらしく、育成も手間がかかりませんので是非育ててみてはいかがでしょうか?

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