サルビアホットリップスとは?特徴や育て方などご紹介!

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ハーブとして有名なセージの仲間「ホットリップス」は観賞用として人気がある植物です。

赤と白2色の可愛らしい花をつけるホットリップスは、寒さや暑さに強く、育てやすいので初心者にもおすすめです。香りも楽しめるホットリップスの栽培に挑戦してみましょう。

目次

ホットリップスとは?

日本でよく見かけられる「ホットリップス」は、アメリカ南部・メキシコに分布する低木性のサルビア「サルビア・ミクロフィラ」の園芸品種のことです。「サルビア・ミクロフィラ」と、近縁種の「サルビア・グレッギー」が自然交雑した「セルビア・ヤメンシス」が、「ホットリップス」だとも考えられています。

「ホットリップス」を含め、「サルビア・ミクロフィラ」「サルビア・グレッギー」「セルビア・ヤメンシス」の仲間をまとめて、チェリーセージと呼んでいます。日本名は「アキノベニバナサルビア」です。

ホットリップスの特徴

「ホットリップス」は耐寒性がある多年草です。春から秋までの長い期間、花を咲かせてくれます。冬になると落葉し、また春に芽を出します。 冬も暖かい地域では落葉せず常緑の場合もあります。

群生し、高さ60~120cm、幅60~100cmほどに成長します。花付きはよく、4~11月頃に開花します。ただし、熱い時期は花がつかない場合もあります。涼しいときには白と赤色の2色、暑い時期は赤1色になりますが、2色が混じったり白色だけになることもあります。

ホットリップスの効能

「ホットリップス」は、ハーブとして有名なチェリーセージの園芸品種ですが、一般的には観賞用として楽しまれていて、あまり食用にはしていません。

ただし、花や葉にはサクランボのような甘い香りがあるので、サラダやお菓子、お茶に加えて楽しむこともできます。ハーブとしての効能もあり、セージと同じように強い殺菌作用、消化促進、解熱作用があります。

ホットリップスの魅力

真赤、赤紫、白、ピンクと様々な色の花を咲かせるチェリーセージの中でも「ホットリップス」は、赤と白2色のバイカラーの可愛らしさが特徴的です。

ホットリップスの花は環境状況によって白と赤色のバランスが変化して咲きます。涼しい時は、赤白の2色、暑くなると赤1色になったり、2色が混じり合ったり、時には白色の花をつけることもあります。

ホットリップスの育て方

日当たりを好み、暑さや寒さに強いホットリップスは、初心者でも育てやすい植物です。水やりもほとんど必要なく、病害虫にも強く、手をかけることはあまりありません。

ポイントをしっかり押さえておけば、庭に植えても鉢植えでも、可愛らしい花を長い期間、たくさん咲かせていい香りも楽しむことができます。

育て方の特徴

ホットリップスは、とても育てやすい園芸初心者にぴったりの植物です。地植えでも鉢植えでも水やりはほとんど必要なく、夏の暑さや冬の寒さ、害虫や病気にも強いので手間がかかりません。

おまけにハーブの香りが、他の植物の虫除けにもなります。ホットリップスは、チェリーセージの仲間なので、本やネットで育て方を調べる時は「チェリーセージの育て方」を参考にするとよいでしょう。

育て方①土の用意

ホットリップスは、水はけと保水力のバランスがよい、中性から弱アルカリ性の土を好みます。地植えにする場合、植える場所の土が、水はけが悪い場合は、水はけのよい環境を作ってから植え付けます。

土質の調整は、植え付けの2週間前から始めます。まず、植える場所の土に苦土石灰を混ぜて中和させ、1週間前に腐葉土を2~3割混ぜ混めば、土作りは完成です。

ホットリップスの鉢植えのポイント

ホットリップスを鉢植えにする場合は、赤玉土(小粒)7〜6に対して、腐葉土を3〜4の割合で混ぜた土を作って使います。ハーブ用土として売っている土を使うのが簡単でよいでしょう。

育て方②水やり・肥料

ホットリップスは乾燥に強いため、地植えの場合は、植え付け直後だけ水やりをすれば、後は基本的に水やりは必要ありません。夏の暑い時期など、土がひび割れるほど乾燥した時にだけ水やりをしましょう。冬は水やりの必要はありません。

鉢植えの場合は、土の表面が乾いたら、鉢底から流れ出るまでたっぷりと水を与えます。特に生育期は水切れしないように注意してください。逆に生育が衰える冬は、乾燥気味に管理します。

ホットリップスは、肥料もそれほど必要のない植物です。5月から9月の生育期に、2、3ヶ月に1回の割合でゆっくりと効く化成肥料を与えるだけで十分です。花数が極端に少ない時や、株に元気がないと感じた時は、薄めた液肥を与えてあげましょう。

育て方③植え付け・植替え

ホットリップスの植え付けは、種まきと苗植えの二通りがあります。苗から植えた方が育てやすいのでおすすめです。ホットリップスは耐寒性がありますが、苗は寒さに弱いので、植え付け時期は、暖かくなる春の方がベストです。

ホットリップスを庭に複数植え付ける場合は、苗より1回りが2回りほど大きな穴を作り、そこに株同士を40〜50cmほど間隔を空けて植え付けます。

鉢植えを植え替える時期は、成育期前の3月から4月がよいでしょう。ホットリップスは生育旺盛なので、1〜2年で鉢を植え替えて、根詰まりを防ぐようにします。

育て方④管理場所・日当たり

ホットリップスは、日当たりのよい場所を好みます。鉢植えでも地植えでも、日当たりのよい場所に置いてあげましょう。半日陰でも生育はしますが、花つきが悪く、香りも弱くなってしまいます。夏の暑さには強いので、庭植えに適した植物です。

育て方⑤剪定・切り戻し

ホットリップスは、真夏と真冬以外なら、いつでも切り戻しすることができます。芽吹く力が強いので、花が咲き終わった後に枝先を切っても、新しい芽が伸びて繰り返し花を付けてくれます。

冬に枯れてしまった枝は、霜の心配のない春に株元付近からバッサリ切り落とします。この作業をしないと枝の上の方から芽が出て、全体のバランスが悪くなります。

細かい枝がよく茂るので、夏前にも切り戻しし風通しをよくします。こうすれば秋にも花を咲かせるようになります。年数が経って木質化した太い枝は、花付きの悪い枝が出てくるため、根元で切り詰めます。切り戻した枝は、挿し木に利用できます。

育て方⑥冬越し(耐寒性)

ホットリップスは、耐寒温度がマイナス7度と寒さに強いので、冬の時期は関東以南の地域であれば、戸外で越冬可能です。寒くなると地上部が枯れますが、根は生きていて春にはまた芽を出します。夏の暑さにも強く、暑さで花が咲き止むことがありますが、秋になるとまた花を付け始めます。

育て方⑦病害虫

ホットリップスは、病気に強く、ハーブの香りは害虫避けの効果もあります。病害虫発生の心配はほとんどなく、とても扱いやすいところも初心者が育てやすいポイント。唯一注意するとしたらバッタが葉を食害することがある点です。

ホットリップスの増やし方【挿し木】

ホットリップスは、挿し木で簡単に増やすことが出来ます。挿し木の適期は5月から7月。切り戻した枝か、元気のよい新芽がついた茎を10~15cmくらいの長さに切り取って挿し穂にします。

上の葉を2、3枚残し下部の葉と、花や蕾を取り除いたら、30分から1時間ほど水に浸けて水揚げをします。そのあと、発根促進剤を切り口に塗ってから用土に挿していきます。水を切らさないように日陰で管理すると、1~2週間程で発根します。十分に根が育ち、芽が出てきたら地面や鉢に植え替えます。

ホットリップスの使い方

サラダに彩り

ホットリップスは、観賞用なので一般的には食用にはしませんが、さくらんぼのような甘い香りを持っています。基本的にハーブの仲間なので、サラダに彩りとして添えて使うこともできます。手作りクッキーに使ったり、ハーブティーとして楽しむこともできます。

ホットリップスの仲間、セージの中で香辛料としてもよく使われている「コモンセージ」は、肉の臭み消しとしてハムやソーセージに使用されています。

パワーストーンの浄化

セージは、昔から浄化作用があるとされていて、パワーストーンの浄化に使用されていました。パワーストーンを身につけたり、インテリアとして飾っているなら、ホットリップスを浄化に使ってみてはいかがでしょう。

ホットリップスの葉に火をつけてすぐに火を消し、セージから出る煙にパワーストーンをくぐらせることで浄化することができます。

ホットリップスは丈夫で手間いらずで初心者にピッタリ!

可愛らしい見た目に似合わず、冬の寒さにも夏の暑さにも強く、水やりも少なく、丈夫で育てやすいホットリップス。ハーブとしてのよい香りも楽しめる上に防虫効果があることも魅力です。庭があれば群生させることも、小さな鉢植えから育てることもできます。

園芸初心者でも挑戦しやすい植物、ホットリップスを育てて、鮮やかなお花と、爽やかな香りを楽しんでみてはいかがでしょうか。

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